サマーカーニバル 2014
きよさと坊太郎祭り

西暦2014年再び歴史は動き出した。
1984年に始まったこの祭りは、今年名前を変えた。
変えた真の理由を知る人は少ない。多くの反対もある。それもまた真なりである。
我々は生き残りをかけ、この方法を選んだ。
それが正しいのか間違っていたのか今は分かるすべもない。
我々の仕事は次に繋ぐことである。主人公は、今の我々ではない、次世代の若者たちである。
坊太郎は、過去と現在と未来とを繋ぐタイムトラベラーだ。
清里夏祭りでは、出来なかったことができるようになると信じている。
この祭りは、単なる余興だとは思っていない。
日本各地至るところで、急激な過疎化が今始まろうとしている。
私達は、ここ清里を愛し誇りに感じ、そして育んで行くためにこの祭りを創っている。
今を楽しむことこそ5年後10年後更に50年後100年後へとサマカニ魂が引き継がれる奇跡の一歩だ。




本ホームページは当祭りの公式サイトではありません。あくまでも私的なものですのでご了承ください!




5月10日 菅原地区神輿渡御に向け現地調査実施

新部長の提案で今年初めて菅原地区を回ることになった。
昨年までは3時ゴール、今年から5時30分がゴール。
朝の9時から延々夕方までの神輿渡御になるが果たしてどうなるか。
5月10日と6月15日2回の踏査を実施した。

   


6月8日 坊ヶ池雨乞い実施

暑い日が続く。田畑は水不足だ。
そうだ、「坊ヶ池に石を投げると雨が降るんだ。」
坊ヶ池の伝説を思い出した。
奇人変人お気楽人3人が集結し、思いっきり石を坊ヶ池に投げ込んだ。
坊太郎の機嫌と龍神の怒りを気にしながらの投石だ。 案の定、雨は降らずあくる日自分の現場(津南町)は、 今まで経験したことのないような雷雨に襲われた。

   


7月18日 14代坊太郎登場

坊太郎との出会いは、奇跡に近い。
毎年毎年坊太郎は、縁というものの不思議な力でやってきてくれる。
祭り当日と1,2回の打合せだけで一生の友人であり、 我等の宝である。
14代目もそんな中の大切な一人だ。




7月13日 あすなろお札作製

聖水神輿当日坊ヶ池にて参加者全員に、安全祈願のお札が配られる。 水嶋磯部神社神主さんから、お祓いしていた霊験あらたかなものである。
このお札の材料は、高田公園の極楽橋の残りの材料であり、材質は 青森ヒバである。
地元塩曽根の関根さんより提供していただいている。
ヒバを調べたら別名あすなろであった。あすなろは、明日はヒノキに なろうと夢見て育つと言われている木で有名なやつだ。
2001年から14年間配り続けた枚数は、500枚に上る。
一枚一枚にその願いが託されている。
明日は、何になるのだろうか。そんな夢をみながらお札を削っている。




8月3日 聖水神輿作製

毎年祭りの結団式の翌日は、神輿の準備の日である。
関根棟梁を中心に、いつものメンバーで手作り神輿が 出来ていく。 ささやかな神輿でいい。輝く神輿でなくていい。
そこに、担ぐ我々の魂が入っていればそれでいい。
当日は、これに竹やしめ縄を付け完成だ。
それがまた、すばらしく立派に感じる。

      


8月3日 イカダ作製と進水式

神輿づくりが終わるとその足で一路坊ヶ池へ。
一年間イカダ本体は、そこで待っている。
14年前、小学生の体験学習で創ったものをいただき改修しながら 引き継いできた。
名前を「龍星丸」、坊太郎と我々を繋ぐ時空を超える乗り物である。

   


   


8月8日 神輿移動と前日の準備

本番前日、上越は大雨になった。祭り中止の文字が脳裏をよぎる。
準備の連中はどうしているか。仕事しながらも、心配で心は穏やかでない。
大いなるものに人は動かされている。雨やむもやまないも、 どうすることもできない。
夕方雨はやんだ。六時に集合し、神輿をユニックにのせ坊ヶ池にセットする。
ついにここまできた。明日雨が降らないよう願い下山する。

    

祭り会場は、中学校駐車場に変更になった。 大雨により中学校グランドは使える状態にない。
イベントは、中学校体育館に変更だ。 協力し合いシートを全面にはり、体育館を保護する。
グランドのナイターが少しさみしくあたりを照らす8月8日の 晩である。

    


8月9日 龍のしずくと聖なる石

ついにこの日がやってきた。雨は上がっている。 まだ夜が明けない中、神輿周りを飾る竹切りから作業は始まる。
坊ヶ池到着とともに白々としてくる。 当日朝の飾り付けが最後の仕事である。
聖なる石は、お水を汲むとき坊ヶ池に 落すためのもの。平成6年 白布温泉にいったとき偶然川原から拾ってきて自宅に置いてあった ものだ。
お酒2升は、坊太郎の手土産で名前を”龍のしずく”とした。 ラベルは坊ヶ池の風景写真と前年の聖水神輿の写真を利用している。 これで、準備完了だ。いままでの苦労が、報われたような気がする。

   
















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